今野敏★宇宙海兵隊 ギガース（全６巻・完結）★ 講談社文庫
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「ギガース」 ２００８年 ７月 文庫初版
「ギガース２」 ２００８年 ８月 文庫初版
「ギガース３」 ２００８年 ９月 文庫初版
「ギガース４」 ２０１１年 ６月 文庫初版
「ギガース５」 ２０１２年 ９月 文庫初版
「ギガース６」 ２０１５年 ４月 文庫初版
定価 ５１４円～５９０円＋税 ２４７頁～２７９頁
＜２＞ 火星軌道で、木星軍との本格的な戦闘が開始される。戦闘中、リーナの乗るギガースは活動を停めるが、木星軍の”トリフネ”の秘密に迫る。一方、地球では、ジャーナリストのコニーがスパイ容疑で拘束される。木星で起きている遺伝子の変化を隠そうとする軍部の一部と、真相を究明しようとする動き。戦闘の様子と平行して、テロとそれを盾にしての弾圧が語られる。
＜３＞ 火星基地から撤退したアトランティスは、月軌道上で防衛に当たる。一方地球のジャーナリスト・コニーは、和平主義の議員に頼まれ、木星圏のスパイと連絡を取る。そこで議員と共に聴いた驚くべき木星の話を聞く。この戦争とは何なのか？一方月軌道上では、ジュピタリアンが、輸送船に偽装して月の天文台（通信拠点）を襲う計画を立てる。ギガースとその仲間は、軌道上で戦うが、輸送船は月に着陸する。ギガースは始めて軌道から月に着陸して敵を阻止する。ところが捕らえた捕虜は、リーナ（ギガース・パイロット）の顔をみて驚く。
＜４＞ ジュピタリアンの捕虜達は、ギガースのパイロット・リーナを見て、思わず”ヒミカ”様と叫ぶ。木星の指導者ヒミカとリーナの姿が似ている謎。そして反戦の指導者たちが、その謎を追う元木星方面司令官ホーリーランド提督こそ、木星では建国の祖オオミタカと呼ばれていたが、ジュピタリアンのチェレンコを捕らえたホーリーランドは自分こそが戦争を始めたのだといい、その意味を考えろと謎の言葉を残す。その間にも、ギガース・リーナを載せたアトランティスは、木星での最終決戦に向けて、地球圏を飛び出し、木星への一年間（往復では２年余り）の旅に出る。
＜５＞ 木星での最後の決戦に向けて地球連合軍のアトランティスは航行に入る。木星軌道に入るまで後６ヶ月。お互いの速度もあり戦いは数十秒なのだが、その接近戦で、トリフネを捕獲その乗員も得た。地球連合軍とヤマタイ国の戦争だが、この戦争はどこかまちがっている。地球のジャーナリスト、コニーは元情報部のＥＳＰ研究責任者で、ヤマタイ国の創設・戦争を始めた当事者ホーリーランドに接触を試みる。その口から語られる戦争の目的。そんな事も知らない木星戦闘隊の船は、木星に近づく。
＜６＞ 全６巻完結。ついに完結。木星圏に向け一年近くの旅の末、ついにヤマタイ国との最終決戦に入る。自分の双子の姉妹かもしれないヒミコとの戦いに躊躇もないリーナ、かつての同僚かもしれない男たちと戦闘を交えるかもしれないカーター。一方地球では、ジャーナリストのコニーの働きで終戦の世論が高まるが、強硬になった主戦派の圧力は、誘拐や暗殺まで企てる。しかし、軍の中にも終戦を思うものもいる。ついに最終決戦に入るのか。
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